コロナ禍のバレンタイン、直接渡さず宅配も 売り上げ好調
2021/02/11 05:30
バレンタインデーを前に商品を品定めする買い物客=明石市大明石町1
14日のバレンタインデーに向け、兵庫県明石市内の商業施設や洋菓子店が女性客らでにぎわっている。新型コロナウイルス禍の不慣れな日常を我慢した自分へのごほうびに購入する人や、顔を合わせるのが難しくなった遠方の家族や知人らへ送る人が目立つようだ。
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ピオレ明石(同市大明石町1)では東館に約20店舗が並び、西館の特設会場には国内外の人気ブランドが集結。行列の混雑を避けるため、床に誘導シールを貼って買い物客に距離を保つよう呼び掛ける。
同市の会社員の女性(25)は「仕事はテレワークで同僚と顔を合わせないし、友達にも会えない。今年は渡す人がいません」と笑い、「自分と家族用に高級チョコを買うつもりです」。売り場担当者によると、売り上げは好調という。
洋菓子店「くるみや」(同市本町1)は、江井ヶ嶋酒造(同市大久保町西島)のウイスキーを使ったコラボ商品が人気を集める。発送の問い合わせが例年より増えているという。
同店は「新型コロナで今年は直接会って渡せず、宅配で送る傾向があるようだ。洋菓子店として明るさを届けていきたい」と意気込む。(川崎恵莉子)