プロ入り中森、来田が後輩にメッセージ「この夏も甲子園出場を」明石商で卒業式

2021/02/27 05:30

明石商業高校を卒業し、プロ野球界へ羽ばたく中森俊介選手(右)と来田涼斗選手=明石商業高校

 兵庫県明石市内の学校に先駆けて明石清水高校と明石商業高校で26日、卒業式があった。長期の臨時休校や度重なる学校行事の変更など新型コロナウイルスが影を落とした1年を終えた卒業生たち。自分が選んだ進路を見据え、雨の学びやを後にした。(川崎恵莉子) 関連ニュース 「お絵描き続けていてほしい」…タイムカプセルから出てきたボロボロの手紙 高校卒業時の自分から届いた優しくて温かい気持ち 宝塚音楽学校、112期生が入学式 グレーの制服の40人、タカラジェンヌ目指し 憧れの世界へ一歩 「仲良くしてね」新1年生、期待胸に第一歩 東播2市2町の小学校で入学式

 明石商業高校(明石市魚住町長坂寺)では卒業式後、甲子園で活躍した野球部の3年生を送るセレモニーがあった。プロ入りした中森俊介選手(18)と来田涼斗選手(18)もキャンプ地から駆け付け、「この夏も甲子園出場を」と後輩たちに力強いメッセージを送った。
 同部は2020年、春の選抜高校野球大会の連続出場を決めたが、新型コロナウイルスの影響で中止。夏の全国高校野球選手権大会出場を目指した兵庫大会は代替大会で終わった。
 1年生からベンチ入りした中森選手と来田選手は、同校の4季連続甲子園出場などに大きく貢献。それぞれプロ野球ドラフト会議での指名を受け、千葉ロッテマリーンズ、オリックスバファローズに入団した。
 この日、卒業式を終えた3年生39人が集まり、2年生部員から1人ずつ花束を受け取った。
 後輩や保護者を前に、中森選手は「コロナでいろいろと制限がある今こそ、しっかりと自分で考えることが大切」、来田選手は「これから夏に向けてこつこつ練習できるかで勝負が決まる」と語り掛けた。(小西隆久)

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