絵本作家たなかさん作品展 明石市立文化博物館

2021/03/14 05:30

展示会に出品したたなかしんさん。原画をじかに見ると、絵の具に砂を混ぜる画風のユニークさが伝わってくる=明石市立文化博物館

 兵庫県明石市在住の絵本作家たなかしんさん(41)の作品展が13日、明石市立文化博物館(上ノ丸2)2階ギャラリーで始まった。絵本の原画から絵画作品まで幅広い種類の作品約140点が集まっており、海岸の砂を混ぜた絵の具で描くユニークな画風が間近で楽しめる。 関連ニュース がんで急逝の教諭がつづった絵本 元教え子らに読み聞かせ 自作の絵本を市に寄贈 世界で活躍、美術家の新宮晋さん 「ぼくたちはつながっている」がんで急逝の女性教諭、絵本に残した言葉

 明石文化国際創生財団が、若手アーティストの後押しを目的とする「メリディアン芸術賞」の創設を記念して催した。もともと昨年3月に予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大で延びていた。
 大阪府出身のたなかさんは、明石市内の学校で芸術を学んだのをきっかけに市内で活動。林崎・松江海岸の砂を混ぜた絵の具で描いた作品は、じかに見るとザラッとした風合いが伝わってくる。原画が展示されている絵本「ねむねむごろん」は幼児や動物が優しい色使いで描かれ、見ている側も眠くなりそうだ。
 23日まで(22日は休館)。入場無料。午前10時~午後5時。21日午後1時から、たなかさんの指導を受けながら新聞紙で動物を作る催しがある。材料費300円で事前予約が要る。同財団TEL078・918・5085
(長尾亮太)

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