駅前交差点の改良工事、着手から10年で完了 過去には市長暴言問題も
2021/03/31 05:30
明石駅前交差点の東西ともに4車線化された国道2号(明石駅前交差点を挟んで西側から東側=神戸方面を望む)=明石市本町1
兵庫県明石市中心部の国道2号で進められていた改良工事が完了した。事業着手から10年。これまで国道2号の明石駅前交差点を挟んで西側は4車線、東側は2車線と車線数が異なっていたが、改良工事で東西とも4車線化を実現。交通事故や渋滞の原因だったボトルネック構造が解消し、歩道も広がった。(小西隆久)
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国土交通省兵庫国道事務所によると、2010年度から明石駅前交差点東側の4車線化などの事業に着手。事業区間は交差点を挟む東西約400メートル。西側は1977年に4車線化されていた。
改良工事では、東西とも交差点手前に左折・直進▽直進▽右折-の3レーンを新たに整備。歩道も5・8~5・9メートルに広げ、車いすやベビーカーが通行しやすくなった。交差点東側では電線地中化工事も合わせて実施した。総事業費は約20億5千万円。
これまでは車線数が変わる構造のため、慢性的な渋滞や交通事故が多発。2013~16年の4年間で31件の交通事故が発生しており、うち7割以上が交差点の構造が関係する追突や右折時の事故という。
この工事の用地買収を巡っては、泉房穂市長が19年1月、買収を担当する市幹部職員に暴言を吐いていたことが発覚し、辞職に追い込まれた。