20歳の大学生がハンバーガー店 夢の実現へ第一歩 明石
2021/05/28 05:30
一番人気のベーコンチーズバーガーを前に笑顔を見せる岸本竜生さん=明石市茶園場町
20歳の現役大学生が、兵庫県明石市茶園場町にハンバーガー店を開いた。アメリカンバーガーのおいしさに魅せられ、アルバイトでためた資金を元手に一念発起。「飲食を通じてお客さんを笑顔にしたい」。夢の実現に向け、一歩を踏み出した。
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甲南大経営学部3年の岸本竜生(りゅうき)さん(20)=明石市=が経営する「バンズミートバンズ」。4月23日にオープンした。
きっかけは昨秋、神戸・三宮で食べたハンバーガー。そのおいしさに持ち前の起業家精神に火が付いた。
「大学1年から何かしたくて飲食店で働いて経験を積み、お金をためていた。したいことが見つかったから全力でやる気になった」
ハンバーガーの研究を進める傍ら、家族にも借金をして開店資金を確保。店内の内装は自ら汗を流し、着想から半年でオープン。高校時代の同級生5人が店を手伝ってくれている。
「ハンバーガーの主役はパティとバンズ。ほかは引き立て役」と岸本さん。手作りのパティにはジューシーさを追求。特注のバンズは注文を受けてからバターオイルを塗って鉄板で焼くことで、表面はパリッと、中は軟らかく仕上げる。
一番人気のベーコンチーズバーガー(税込み1380円)は、糸を引くチェダーチーズと、癖のない味わいのモッツァレラチーズを使用。二つのチーズが、肉のうま味を引き立てる。
学生との二足のわらじのため、オンラインで受講中に接客することになるなど多忙な毎日。「リピートしてくれるお客さんが増えてきてうれしい」と手応えを感じ始めている。
不定休。午前10時半~午後8時。同店TEL080・4566・7427
(有冨晴貴)