濃厚な味わいの逸品「自家製ビール」 醸造室併設、明石駅のパブ「明石麦酒工房 時」

2022/03/29 05:30

「明石麦酒工房 時」に併設された醸造室=明石市大明石町1

 兵庫県の明石駅西側に自家製の地ビールを提供するパブ「明石麦酒工房 時」(同県明石市大明石町1)がある。醸造室を併設しており、濃厚な味わいのエールビールが売り物だ。 関連ニュース ビールがズラリ…日本酒も! ”一人暮らし独身男性らしい冷蔵庫”に「早く家に帰りたくなります」「うちの冷蔵庫もこんな感じ」 ニッカウヰスキー西宮工場が閉鎖へ 朝ドラ「マッサン」ゆかりの地 69歳男、所持金40円で居酒屋へ 生ビール6杯に焼き魚、刺し身注文


 店は2016年にオープンした。店主の清原稔夫さん(48)は給湯器などの設計職として働いていたが「お客さんの反応が直接見られる仕事がしたい」と一念発起。岡山県の地ビール会社でビール造りの手法や飲食店経営のイロハを学んだ。
 現在は常時8~10種類の自家製ビールを扱う。夏場には、月800リットルを製造することもある。
 日本ではすっきりとしたのどごしの「ラガー」が定番だが、同店では濃厚な味わいが特徴の「エール」を製造している。一般的なビールのほか、市内の農家から仕入れた赤シソをブレンドしたり、神戸市で採れたカボスを使ったりし、さまざまな風味が楽しめる。
 最近は新型コロナウイルスの影響で休業を余儀なくされた期間も多い。4度目のまん延防止措置が終了し23日に再開したばかり。パブの休業中も量り売りなどを続けてきたが「目の前で飲んでもらって、直接評価が聞けるのがうれしい」と喜ぶ。
 今後も地元の食材で風味付けしたビールを開発したいという清原さん。「おいしいと言ってもらえるものを造り続けていきたい」と意気込む。
 同店で製造のビールは1杯500円(税込み)から。同店TEL078・202・6725
(有冨晴貴)

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