明石市に兵庫初の女性副市長 前任2人は任期途中で退任 泉市長「一定の落ち着き感を示せる」
2022/09/28 05:30
副市長に就く横田秀示氏(左)と佐野洋子氏=明石市役所
兵庫県明石市議会は27日、空席となっていた副市長に横田秀示統括理事(59)と佐野洋子統括理事(57)を充てる人事に同意した。任期は28日から4年間。市によると、女性副市長の誕生は兵庫県内で初めてという。
関連ニュース
「積もり積もった」泉市長への不信感、関係者指摘「耐えかね、限界」
【写真】職員から花束を贈られる和田満氏と宮脇俊夫氏
繰り返される歴史、明石市副市長の離反劇 「独断的」市政運営、12年前には議会で公然と反旗
副市長だった和田満氏と宮脇俊夫氏は、市政運営をめぐって泉房穂市長との間に隔たりがあったとされ、任期途中の3月末に退任。市は統括理事のポストを新設して、横田氏と佐野氏が業務を引き継いでいた。
横田氏は人事畑などを歩み、企画部長や政策局長を歴任。佐野氏はこども局長や福祉局長を務めて、こども関連施策などを担った。
本会議で横田氏は「庁内の取りまとめ、議会との連携、関係機関との調整など役割を果たす」と強調。佐野氏は「市民ニーズに寄り添い、すべての市民が安心して暮らせるまちづくりに職員と取り組む」と述べた。
泉市長は本会議後「副市長の不在は対外的に影響もあったので、一定の落ち着き感を示せる」とする一方で、「前副市長との間にトラブルはなかったとの認識だ。6月議会は(市長のツイートをめぐる)百条委員会が開かれたので、人事案の提出を控えた」といきさつを説明した。
◇
市議会は27日の本会議で、高齢者らのインフルエンザ予防接種を無料化する費用を盛り込んだ一般会計補正予算案など計9件を原案通り可決、同意。「二見浄化センターから排水される栄養塩分布の最適化」に関する市漁業組合連合会の請願を採択した。(長尾亮太)