子育て支援策を次々と打ち出してファミリー層を呼び込み、人口減少社会にあって人口増を続ける兵庫県明石市で、市政の要となる副市長2人が任期途中で同時退任する事態となった。泉房穂市長は会見で衝突を否定したが、関係者によると、泉市長の市政運営に不信感を積み重ねた末の決断とみられる。
「いろんなことが積もり積もり、今が限界ということだろう」。庁内からはこんな声が漏れる。
副市長が2人いる場合、通常は市政継続のために1人ずつ交代することが多い。異例の同時退任の背景について、市職員や議員らが一様に語るのが、泉市長のワンマン的な市政運営だ。
約3年前、歩道整備の土地購入のため、市が所有者の企業と価格交渉を進める中、泉市長が急に方針転換し、無期限の賃借権を主張して神戸簡裁に調停を申し立てたことがあった。副市長は市職員が積み重ねた交渉が覆されたことに心を痛めていたという。
関係者は「市長の意に沿うよう事務方が積み上げたことを平気でちゃぶ台返しする。約束したことを変えたり、裏切ったりすることがいくつも重なり、耐えかねたようだ」と話す。
副市長らは「信頼関係が損なわれる」と訴えたというが、「市長は『みんな敵や。市民のためなら嫌われてもいい、悪者でもいい』と聞かなかったといい、それについて行けなかったようだ」と関係者は話す。
泉市政は市議会との間でもあつれきが絶えない。昨年12月議会では、議員提出で可決された工場緑地面積を巡る緩和条例について、泉市長の強い意向で公布せずに再議を求め、3月議会で市独自の条例を出し直した。両副市長は議会との調整役も担った。
昨年からは明石港再開発や兵庫県立明石公園の樹木伐採などの問題を巡り、県との関係も悪化していた。その調整役も担う副市長は年末ごろから、周囲に「しんどい」と漏らすようになっていたという。
泉市長は28日の会見でトラブルの有無について「私としてはそういう認識はない。新たな体制で、ということ。市長、副市長が全員同じ男性が占めているのは望ましくないと思っていた」と説明した。
「両副市長には議会との調整などで悩みがあったのではないか」という質問には「明石市は新しい施策をするので、ご苦労はあったと思うが、その内容はご本人たちに聞いてほしい」と話した。(松本寿美子)
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