渦潮の世界遺産登録へ機運高め 淡路県民局に作品寄贈 西宮の洋画家・伊藤さん
2021/08/04 05:30
洲本総合庁舎1階の展示作の前に立つ伊藤弘之さん=洲本市塩屋2
兵庫県西宮市在住の洋画家伊藤弘之さん(84)が、鳴門の渦潮をモチーフにした絵画3点を淡路県民局に寄贈し、県民局が入る洲本総合庁舎(同県洲本市塩屋2)の1階などに展示された。渦潮の世界遺産登録を目指す機運を高める。
関連ニュース
「鳴門の渦潮」を世界遺産に 登録推進協が総会 9月に国際シンポ開催へ
火災から守れ!「世界遺産」30年の姫路城 車両近づけない寒波想定、隊員が大天守へ放水訓練
姫路城を借景に歌舞伎「平成中村座」 世界遺産登録から30年 記念事業でサーカスやシンポも
伊藤さんは、回転木馬と自然現象を組み合わせた作品で生と死を表現するなど、意欲的な制作活動を続けてきた。寄贈作品は、2003年制作の「カルーセル(鳴門)」(横2メートル59センチ、縦1メートル93センチ)などで、何度も鳴門の渦潮を見に行ってイメージを膨らませたという。
このほど、亀井浩之県民局長から感謝状を受け取った伊藤さん。庁舎1階の寄贈作を前に「生活の中でのアートが目標。広く見てもらえる場所で、輝いてもらえるとうれしい」と笑顔を見せ、「世界遺産登録を目指す取り組みのお手伝いができれば」と話した。(上田勇紀)