南あわじのフードドライブ事業 毎月末3日間、公民館で受け付け

2021/10/02 05:30

食品の回収のため設置された受け付け箱=9月29日、南あわじ市福良甲、福良地区公民館

 兵庫県南あわじ市や市社会福祉協議会などが2018年から実施してきた、生活困窮世帯を支える食品を募るフードドライブ事業で、市は毎月末の3日間を「フードドライブ・デイ」と名付け、4公民館に食品回収の受け付け箱を設置する拡充策を始めた。 関連ニュース 映画上映し食材や調味料募集 加東で25、26日「フードドライブ」 ダイエーのフードドライブ拡大中 兵庫県内で新たに12店舗 家庭で余った食品持ち寄って地域貢献 姫路の「フードバンクはりま」 相生市、市社協と連携協定

 同市ではこれまで、市民が食べきれなかった食材を持ち寄る日を年に2回設け、市役所で回収していたが、食材の提供は思うように伸びなかった。回収日の少なさや、自宅からの遠さが原因と考えられた。
 新型コロナウイルス禍で潜在的な生活困窮者の増加が懸念される状況を踏まえ、拡充を検討。旧三原郡4町ごとに1カ所ずつ、受け付け箱を設置することにした。
 中央、広田、湊、福良地区の4公民館。受け付ける日は毎月末の平日3日間。米や乾麺、粉ミルク、傷んでいない生野菜などを受け付ける。賞味期限が1カ月を切っている食品や開封されているもの、生魚、アルコールなどは提供できない。
 9月28~30日に初回の回収を実施した。集まった食材は市社協などを通じて福祉施設などに配るほか、年に3回程度、事前申込制で市民向けの無料配布会も予定。個別にも希望者の状況を聞いて渡す。
 「食材が無駄にならないよう、近くの公民館に出向いて提供してほしい」と市の担当者。問い合わせは市社協TEL0799・44・3007
(西竹唯太朗)

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