伊弉諾神宮でかます開き 参拝客過去10年で最多

2022/01/07 05:30

さい銭を勘定する淡陽信用組合の職員=伊弉諾神宮

 初詣の参拝客が投げ入れたさい銭を勘定する「叺(かます)開き」が6日、兵庫県淡路市の伊弉諾神宮であった。同神宮によると、正月三が日の参拝客は「この10年で最多」という計約16万6千人。新型コロナウイルス感染症の影響で7万9千人まで落ち込んだ前年から倍増した。さい銭の総額は公表していないが大幅に増えたとみられる。 関連ニュース <その時、あなたは?-検証・津波警報>(4)要配慮者 誰にも分かる情報を 「川にさい銭を入れないで!」伊勢神宮お膝元の土産物店が注意喚起 神社も「推奨しておりません」 姫路市観光施設 三が日の人出、前年比1.2倍の31.9万人 播磨国総社が最多の27万人

 勘定を担当したのは淡陽信用組合の職員約10人。神職からおはらいを受けた後、ブルーシートを敷いた社務所の床にさい銭を広げて作業に当たった。縁起物として投げ込まれた米粒や古銭、外国の硬貨などを丁寧に分別し計数機にかけた。
 「境内の外まで行列が続くほどの人出だった。コロナで辛抱していた人たちが初詣に思いを託したのでは」と本名孝至宮司。「今年の干支(えと)『壬寅(みずのえとら)』は、大転換が起こるとされる。紆余(うよ)曲折を経て国が安定に向かうと確信している」と話した。(内田世紀)

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