大阪・岬町-淡路島 航路で結ぶ深日洲本ライナー、6月再開 自転車観光の呼び込みを

2022/04/22 05:30

深日洲本ライナーに乗り込む人たち=2021年11月28日、洲本港

 兵庫県洲本市と大阪府岬町は、洲本港と同町の深日(ふけ)港を結ぶ社会実験船「深日洲本ライナー」を6月25日に再開する。2021年度までの社会実験を踏まえ、22~24年度の3年間続ける。 関連ニュース おもてなし充実、島の玄関口 観光、レンタカー案内…岩屋ポートターミナル完成 淡路 「アワイチ」より快適に 淡路島内39カ所に案内標識 淡路島に引っ越した…「日常」変わった 本社機能移転のパソナ社員

 22年度の運航期間は11月27日までの土日祝日。お盆期間は毎日運航する。国の交付金で事業費の一部を賄い、市の負担分は5月市会に出す一般会計補正予算案に計上する。
 社会実験は17年度、観光ルートの創出や災害時の移動手段確保を目的に、岬町主体で始まった。洲本市が18年度に加わり、国の交付金を受けた3カ年事業になった。20年度は新型コロナウイルス禍で中止し、21年度に終了した。
 市によると、利用は土日祝日が多く、自転車を持ち込む人が目立った。しかし、乗船料収入だけで民間事業者が経営を成り立たせるのは難しいとの結論に至った。
 実験継続について、市企画課は、「自転車観光などで地域にお金が循環する仕組みを作ることができれば活性化のメリットがある」と説明。両市町が連携して観光地のガイドツアーやスポーツ自転車の試乗会を催し、それぞれの地元の宿泊施設や飲食店での消費増を目指す。
(吉田みなみ)

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