サイレント期の知られざる米喜劇作家の作品 神戸映画資料館が初の配給 元町映画館で11月
2022/10/28 18:40
「たまご割れすぎ問題」の一場面
国内有数の民間フィルムアーカイブ・神戸映画資料館(神戸市長田区)が、初の映画配給に乗り出した。作品は「NOBODYKNOWS チャーリー・バワーズ」。サイレント時代の知られざる喜劇作家で、東京では6週にわたって上映され話題に。11月5~18日、元町映画館(同中央区)でも公開される。
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バワーズは米アイオワ州出身。1920年代から、こま撮りアニメと実写を融合した作品を発表したが、その経歴は謎に包まれ、シュールな発想やポップな造形の再評価が始まったのは近年のことだ。
奇妙な発明家を自ら演じる代表作「たまご割れすぎ問題」「ほらふき倶楽部(くらぶ)」など4本と短編アニメ2本を上映。日本での劇場公開用に伴奏音楽を新録音した。
11月23日は神戸映画資料館でイベント「バワーズと『愉快』な映画人たち」も開催。同館TEL078・754・8039
(田中真治)