「全員で支え合った」　宝塚音楽学校、コロナ禍の卒業式

　宝塚音楽学校（兵庫県宝塚市武庫川町）で３日にあった１０７期生３９人の卒業式は、コロナ禍の中、初めて報道陣の入場を規制して開かれた。学校側が撮影し、卒業生からコメントを聞くなどして状況を伝えた。 関連ニュース 「清く、正しく、品のあるジェンヌに」　宝塚音楽学校、３９人が卒業式 阪急電車にお辞儀…未来のジェンヌ“暗黙の作法”見直し中 プロ入り中森、来田が後輩にメッセージ「この夏も甲子園出場を」明石商で卒業式

　地元・宝塚市出身の門間（もんま）さや香さんは昨春の２カ月近い休校期間中、同期生と過ごせず、行事もなくなるなど、たくさんのつらい思いをしたと振り返りつつ、１泊２日で近郊を巡ることになった修学旅行が「一生の思い出」と伝えた。
　「コロナ禍を全員で支え合い、乗り越えられたからこそ、さらに同期生の仲が深まった」
　目標とする上級生に、星組の舞空瞳さんを挙げて言った。「大好きな踊りを生かし、かれんで素直な心を大切に、どんな色にも染まれる娘役になりたい」（西尾和高）