動画上映247人のリモート合唱 西宮・大社中で卒業式

2021/03/19 05:30

1人ずつ歌う場面を合わせてできたリモート合唱の動画=西宮市神原、大社中学校

 巣立ちの日はマスクを外し、顔を見せて歌おう-。そんな趣旨のもと、兵庫県西宮市立大社中学校(同市神原)は18日の卒業式で、生徒247人の「リモート合唱」を上映した。一人一人が歌う様子を事前に収録し、教員らも出演。合成して一つの映像に仕上がった大作を、全員でしみじみと見入った。 関連ニュース 「しあわせ運べるように」消えた街思い10分で走り書き 25年歌い継がれる名曲に 卒業式前日の高校3年生 全校生と教職員にサプライズで配った「ポッキー」の意味に拍手 松本隆さん作詞「瑠璃色の地球」 動画に200人、歌声つなぐ

 卒業生はコロナの休校で同級生の顔が見られず、その後もずっとマスクを着けて生活してきた。それでも、卒業式くらいは何とかしたい-。教員らがそう考えたのがきっかけという。
 式終盤、スクリーンに校舎が映って前奏が始まり、卒業生の顔が順番に出てくると会場は歓声に沸いた。
 曲は「旅立ちの日に」。生徒約60人が通しで歌い、フレーズごとに10人ずつが声を重ねる。冬休みから練習を始め、1月中旬から撮影してきた。間奏部分には、黒板を背におしゃべりしたり、ふざけ合ったりする生徒らの写真を加えた。
 終盤には教員らが制服姿で登場し、メッセージを掲げた。「頑張る姿はカッコイイ! 最後までヤレ!」
 生徒たちは大爆笑。“合唱”が終わるころには目頭を押さえる生徒もいた。
 卒業生たちは「仲間と励まし合ってここまで来られた」「いつもと違うけれど、みんなで歌うことができて良かった」と喜んだ。(中川 恵)

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