見下ろせば桜 猪名川・屏風岩 奇岩に春風、舞う花びら
2021/04/02 05:30
そそり立つ岩壁や猪名川の流れと競演した桜=猪名川町北田原
兵庫県猪名川町内を流れる猪名川の上流で、奇岩として知られる「屏風(びょうぶ)岩」が満開のソメイヨシノと競演した。川伝いに吹く春風で花びらが舞い散り、無機質な岩景色が、ぱっと華やいだ。
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屏風岩は高さ約30メートル、幅約100メートル。小型無人機(ドローン)で上空から眺めても存在感は十分。周囲に植えられた10本ほどの桜が彩りを添える。
近くにある明治期創業の老舗料理旅館「岩屋館」の客室からは絶景が楽しめたが、新型コロナウイルスの影響で利用客が激減し、昨年6月に閉業した。
4代目の井内英雄さん(67)は「こんな状況でも桜を見ると、ほっとする。もっとたくさんの人に見てもらいたかった」としみじみ話した。(斎藤雅志、大田将之)