国蝶オオムラサキ、優美に羽化 川西・明峰小

2021/06/10 05:30

美しい羽を広げたオオムラサキ=川西市萩原台西3

 日本の国蝶「オオムラサキ」が、兵庫県川西市立明峰小学校(同市萩原台西3)で羽化している。広げた羽が太陽光に照らされて色彩を放つと、児童らは「きれい」と見入っていた。 関連ニュース 台風被害で消えたジャコウアゲハが再び優雅な姿 住民らが保全に汗 「渡りチョウ」が舞う地域に 高校生がフジバカマ植え付け 「春の女神」ギフチョウ9匹が羽化 ささやまの森公園

 沖縄を除く日本全国に生息。羽を広げた大きさは約10センチで、雄の羽色は鮮やかな青紫をしている。環境省のレッドリストで「種の存続への圧迫が強まっている」とする準絶滅危惧種に指定されている。
 同校では、市内の自然保護団体「身近な自然とまちを考える会」の提案で、観察用に飼育ケージで幼虫から育てている。
 同団体の石津容子副会長(71)は「成長の過程を見ることで、自然との共生について学んでほしい」と話した。(斎藤雅志)

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