日本酒「白鹿」フィギュア売り切れ続出 ガシャポン向け、ラベルまで精巧に

2021/06/16 05:30

「日本の銘酒 SAKE COLLECTION」の5銘柄(バンダイ提供)

 灘五郷の一つで「白鹿」ブランドを展開する辰馬本家酒造(兵庫県西宮市建石町)の代表商品がミニチュアフィギュアとなって全国販売され、売り切れが続出する人気ぶりだ。大手玩具メーカーのバンダイ(東京)が、カプセル自販機(ガシャポン)用に全国の5銘柄を選んで制作。実物の7分の1サイズで、ラベルの柄やおちょこも精巧に再現した。(浮田志保) 関連ニュース 造り酒屋が新酒と料理楽しむ会 赤穂・坂越の奥藤酒造 月1回イベント、搾りたて味わう 日本酒のラベルを綺麗にはがす方法が話題に→動画制作のきっかけは「エヴァンゲリオン」とのコラボ商品…詳しい話を聞いた きょうは「いい肉の日」! 神戸ビーフと相性抜群の日本酒で乾杯 灘五郷の蔵元でイベント

 フィギュアになったのは、同酒造の「特撰 黒松白鹿 本醸造 四段仕込 1・8L瓶詰」。1920(大正9)年生まれの銘柄で、日本酒で一般的な製法「三段仕込み」にもうひと手間をかけ、上質のうま味と深いコクで幅広い年代から親しまれている。
 本物の一升瓶は高さが約40センチなのに対し、フィギュアは約6センチ。4月から販売されてコレクターを中心に人気に火が付いたという。
 バンダイが手掛けるガシャポン企画「日本の銘酒 SAKE COLLECTION(酒コレクション)」の第一弾。日本酒の銘柄やデザインに親しんでもらおうと、フィギュアは他に「獺祭(だっさい)」(山口県)や「久保田 千寿」(新潟県)もある。監修を手掛けたウェブメディア「SAKE TIMES」(東京)によると、地域に根ざした地酒で、一升瓶のイメージが強いものを選んだという。
 全国の量販店や家電店に順次、ガシャポンを設置。県内では辰馬酒造のレストラン「白鹿クラシックス」(西宮市鞍掛町)にも置いており、同社営業推進部の村上友佳子係長(45)は「ガシャポンで何が出てくるか分からない楽しさを気軽に感じてもらい、日本酒を飲むきっかけにしてほしい」と語る。
 SAKE TIMESの小池潤編集長(28)は「今後も引き続き、他の都道府県の地酒を紹介していきたい」と話した。
 1回300円。問い合わせは白鹿クラシックス(20日まで午前10時半~午後5時半)TEL0798・35・0286

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ