「企業誘致の次の策、新たな町長に託す」 猪名川・福田町長に聞く
2021/07/10 05:30
3期12年を振り返る福田長治町長=猪名川町役場
13日告示、18日投開票の兵庫県猪名川町長選は、3期12年を務めた福田長治町長(74)が退任を決め、運営方針を継承するか刷新するかを争点に12年ぶりの選挙戦となりそうだ。
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福田長治町長に聞いた。
-人口減少が続く。
「福祉施設や子育て環境の充実に取り組んできたが、対応は簡単ではない。ニュータウンだけのまちでは続かない。企業誘致の次の手は次期町長に託したい」
-収入に占める借金返済の割合を示す「実質公債費比率」は2・9%と県内で3番目に低い。
「以前は借金をしないことがよいことだと思い、1・1%まで下がった。しかし、果たして住民にとって、それでいいのか。借金をしてでも、住民に必要なことはやっていくべきだ。6~7%までなら上がっても財政的に負担は多くない」
-観光振興の拠点「道の駅いながわ」を1キロ以上南に移動し機能を拡充する。
「交通の結節点という機能を持たせ『町の中心』と位置づけたい。観光協会の事務局も置く。そこから、多田銀銅山や大野山といった観光地に移動してもらう。たくさんの人に猪名川町にきてもらうための“玄関口”だ。跡地の活用も考えたい」(聞き手・斎藤雅志)