「乳首透け」に悩む男性に“助っ人” 下着メーカーが対策肌着

2021/07/31 05:30

ふとした瞬間に気になるシャツの下。「見たくて見ているわけではないんです」(提供)

 夏本番。真っ白なワイシャツやTシャツをさわやかに着こなしたい男性は多いはず。ただ、白さ故にシャツの下でうっすらと存在感を放つ乳首…。そんな「乳首透け問題」に悩める男性の“助っ人”となるオリジナル肌着を、兵庫県西宮市の下着メーカーが開発した。名付けて「助っ人らん」。もちろん、関西弁の「透けとらん(透けていない)」に掛けたダジャレである。(大田将之) 関連ニュース 【写真】白いシャツの下に「助っ人らん」を着れば乳首が透けない 【写真】女性用下着メーカーが「洗えるマスク」 「ファンタジー・ブラありません」米有名下着メーカーが改革 男目線のセクシーなランジェリーは時代遅れ

 手触りはさらりとしていて、灰色がかったベージュの生地に仕立てた。
 手掛けたのは下着メーカー「アンドール」(同市六湛寺町)。女性用下着を主軸商品とし、社員は全員女性だ。雑談中、「うちの息子と旦那が乳首の透けをすごい気にするんだよねえ…」と一人が話したことに着想を得て、社員たちでこんなアンケートをした。
 -男性の乳首が透けていたら? 男女157人にそう問うと、「気になる」は女性(97人)で97%、男性(60人)も93%に上った。
 「こんなに男性も乳首の透けを気にしているとは驚きだった」と岸村裕子社長。「男性の美意識の高まりを実感している。性別にかかわらず、美しくあれるように応援をしたい」と、今年1月から開発を進めてきた。
 見た目だけでなく、汗染みや臭いといった「夏の男の悩み」にも応えた。
 生地には、廃棄されるお茶の実を有効活用。茶カテキンを含むオイルを練り込み、抗菌・防臭効果が見込めるという。洗濯しても効果は持続する。汗染みを防ぐため脇部分の生地を2重にしたり、シャツの襟元からインナーがはみ出ないように首元を深くしたりと細部にまでこだわった。
 その上で、ちゃめっ気たっぷりのこんな宣伝文句を採用した。
 「メンズ うっかり ちくすけ 対策インナー!」
 同社の販売サイト「アンプリームス」で購入できる。半袖(税込み3740円)とタンクトップ(同3685円)の2種類ある。TEL0798・23・6082

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