火入れをしない生酒、うまさを感じて 辰馬本家酒造が新商品9千本限定発売
2021/11/10 05:30
数量限定で発売される「黒松白鹿 吟醸生酒 生なま」=(辰馬本家酒造株式会社提供)
辰馬本家酒造(兵庫県西宮市)は、酒造りで2回の火入れをしない「生々」にこだわった「黒松白鹿 純米吟醸生酒 生なま」の全国販売を始めた。数量限定で9千本。生酒のうまさをより身近に感じてほしいとしている。
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一般的な日本酒は貯蔵前に1回、瓶詰め前に1回という計2回の火入れを行って味を安定させるが、2回とも入れないことを「生生」や「生々」などと呼ぶ。
今回の商品は、春先に酒を搾り、貯蔵前の火入れを行わずに酵素を生かしたまま、秋まで貯蔵することでうま味や甘みを蓄える。また、瓶詰め時にも火入れをしないため、爽やかな風味が楽しめるという。
「発酵と熟成時間のバランスでうま味と甘みを最大限に引き出した」と同社。「フルーティーな香りと爽やかな風味を楽しんでほしい」と話している。
品質の変わりやすい生酒をおいしいまま飲みきってもらうため、720mlの瓶を採用した。希望小売価格は税込みで1320円。同社TEL0798・32・2727
(浮田志保)