元世界王者・亀田和毅選手「世界制覇で恩返し」 西宮のジムに移籍、市役所を訪問
2022/05/28 05:30
石井登志郎市長(右)から応援メッセージ入り絵馬を贈られた亀田和毅選手=西宮市役所
兵庫県西宮市内のジムに移籍したプロボクシング元世界2階級王者の亀田和毅選手(30)が25日、西宮市役所を訪問した。2カ月後の次戦に向け、石井登志郎市長から「西宮から世界制覇だ!」という応援メッセージ入りの絵馬を贈られた亀田選手は、お返しにサイン入りグローブを進呈。競技人生の集大成に向けて「必ず世界チャンピオンになり、西宮を盛り上げたい」と王座返り咲きを誓った。(山岸洋介)
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【写真】TRY BOX平成西山ジム
亀田和毅、7月に神戸で移籍初戦 1階級上のフェザー級で元五輪代表と対戦
亀田選手は現在、世界ボクシング協会(WBA)スーパーバンタム級3位。兄の興毅氏が会長を務めるジムとの契約を解除し、4月から西宮市今津水波町の「TRYBOX(トライボックス)平成西山ジム」に所属している。
大阪・西成の自宅から週6回、西山ジムに通って練習。一般のジム利用者たちと練習時間を分けず、交流しながらトレーニングに励んでいる。「世界に挑む姿を通じ、子どもたちに夢を与えたい」と話し、見学も「大歓迎」という。
移籍後の初戦は7月30日に神戸市立中央体育館であり、1階級重いフェザー級10回戦に挑む。
石井市長とは共通の知人を通じて知り合い、5月初旬にはジムに招待して一緒に汗を流した仲。次戦に向けた決意を表明しようと、市役所を訪れた。
亀田選手は「一つ上の階級に臨むのは大きな挑戦。いい内容で勝ち、世界戦につなげたい」。スーパーバンタム級の王者挑戦権も得ているため「チャンピオンになり、温かくフレンドリーに迎えてくれた西宮の人たちに恩返しする」と力強く語った。
石井市長は「名実ともに西宮に溶け込んでもらい、西宮が誇るチャンピオンになれるよう精進してください」とエールを送り、応援メッセージを記した西宮神社の絵馬のほか、何も書かれていない絵馬も一緒にプレゼントした。亀田選手に今後の意気込みや目標を記してもらい、西宮神社にある西宮ゆかりの著名人の絵馬コーナーに掲示される見込みという。