「助けるのは当たり前」小2男児が迷子の3歳児保護 1人で心細そうな様子見逃さず声掛ける 尼崎北署が感謝状
2022/05/30 05:30
署長感謝状を受け取る男子児童=尼崎北署
迷子になっていた3歳の子に声を掛け、おまわりさんにつないだ小学2年の男子児童に、兵庫県警尼崎北署が署長感謝状を贈った。1人ぼっちで心細そうにしている様子を見逃さず、不安が募らないよう一緒に公園で遊んであげた。機転の利いた対応に、署幹部は「よく頑張ったね」とたたえた。(浮田志保)
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感謝状を贈られたのは、尼崎市立小学校の男子児童(7)。
男子児童は4月19日の放課後、同県尼崎市の三反田公園で友人と遊ぶ約束をしていた。公園近くまで来たとき、路上で男の子を見つけた。1人で寂しそうにたたずむ姿に「なんだかおかしい」と感じ、駆け寄った。
「迷子なん?」。たずねると、男の子は「迷子」と答えたという。
このまま放ってはおけない。男の子が不安にならないよう、男子児童は一緒に100~200メートル先の公園へ移動。気を紛らわせてあげようと、合流した友人と遊んであげた。
午後4時半ごろ、公園前をおまわりさんが通りかかった。「この子、迷子です」。声を掛け、男の子を引き渡した。
尼崎北署によると、男の子は母親が別のきょうだいを迎えに行くため外出した際に自宅から出てしまい、迷子になったとみられる。帰宅した母親が午後4時10分ごろ「子どもがいない」と110番し、署員が行方を捜していた。公園で保護された男の子はパトカーに乗せられ、無事に帰宅できたという。
感謝状を受け取った男子児童は「同級生に見せたい」と照れ笑い。「困っている人を助けるのは当たり前。もし同じようなことがあれば、また手助けしたい」と語った。