「謎の赤い球体」でおなじみ尼崎南署西分庁舎で最後の「交通安全七夕の集い」
2022/07/05 05:30
今年で撤去される交通安全祈念塔=尼崎南署
今年中に庁舎が解体される尼崎南署西分庁舎(旧尼崎西署)で、最後となる「交通安全七夕の集い」があった。近くの保育園児たちが短冊をササに結び、「謎の赤い球体」として親しまれてきた交通安全祈念塔に入るとマイクで「信号を守りましょう」などと行き交う人や車に呼びかけた。
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尼崎南署が尼崎南交通安全協会と協力し、新型コロナ禍で2年ぶりに開いた。近くの浜田保育園の5歳児13人が一日交通安全大使に任命された。
園児らは、真鍋克巳署長から漫画「落第忍者乱太郎」が描かれたメダルを受け取り「青信号になってから手を上げて渡ります」などと宣言。「道路を勝手に飛び出さない」などと書き込んだ短冊をササに結んだ。
その後、園児らは交通安全祈念塔に入ってマイクを持ち「浜田保育園からのお願いです」と一呼吸し、「車に乗ったらシートベルトをしましょう」などと声を張り上げた。
署前では園児らが通行人らに啓発グッズも手渡した。「車に気をつけてね」と呼びかけた園児(5)は「ササ飾りは楽しかった。事故がなくなってほしい」と話した。
尼崎南交通安全協会の陶国(すえくに)隆男会長(66)は「西分庁舎での集いは最後になるが、1件でも交通事故が減るように活動を続けたい」と語った。(浮田志保)