旧暦の七夕(今年は8月4日)にちなんだ「佐津川七夕まつり」の灯籠流しが7日夜、兵庫県香美町香住区無南垣の佐津川であった。水面を照らす約300個の灯籠が川一面に広がり、住民や観光客からため息が漏れた。
昔、佐津小学校の校長が子どもたちのために取り組んだ灯籠流しに由来し、まつりは35回目。新型コロナウイルスの流行で過去2年はまつりが中止され、今年も花火やステージイベントは取りやめたが、その分、川に流す灯籠の数を増やしたという。
灯籠は佐津地区の住民やPTA、民宿、介護施設などが、障子紙に名前や願い事などを書いて手作りした。佐津小4年の女子児童(9)は「かき氷や花火を描いた自分の灯籠を見つけてうれしかった」と話した。灯籠は約500メートル下流で全て回収した。(長谷部崇)