息のむ美しさ「羽を広げる白鷺のよう」 絶滅の危険増すサギソウ見頃 西宮・甲山湿原観察園
2022/08/20 05:30
湿地に咲いたサギソウ=西宮市立甲山自然環境センター
白鷺(しらさぎ)が羽を広げているように見えるサギソウが、兵庫県西宮市立甲山自然環境センター(甲山町)で見頃を迎えている。敷地内の湿地で白い花を咲かせ、涼を演出している。
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ラン科の多年草で、花の大きさは3センチほど。乱獲などで自生地が減少し、県のレッドデータブックでは絶滅の危険が増大している種のBランクに指定されている。
同センターでは「甲山湿原観察園」で植栽しており、今年は30輪程度の花を咲かせた。スタッフの柴田大地さん(28)は「姿形の美しさを楽しむことに加えて、サギソウの生息に適した環境についても関心を持ってもらえたら」と話していた。
27日には「甲山湿原を知る」と題したセミナーがある。午前10時~正午。小学生以上が対象。先着20人。参加費100円。同センターTEL0798・72・0037
(斎藤雅志)