夏の甲子園準V、快進撃の下関国際 ナインの宿泊先、一風変わった場所に応援メッセージが続々と

2022/09/03 05:30

日に日に増えていった地元住民からのメッセージ=8月22日(提供)

 夏の甲子園で快進撃をみせて決勝に進み、惜しくも準優勝に終わった山口県代表の下関国際高校。宿泊していた兵庫県西宮市内のホテル「中寿美花壇(なかすみかだん)」に設置された歓迎の看板には、地元住民が書いた応援メッセージが日を追うごとに増えていった。(村上貴浩) 関連ニュース 夏の甲子園に初出場 社高野球部を鼓舞してきた校長は、五輪代表も育てた陸上界の名将 延長十四回、社の福谷が両脚つる…好敵手が激励「お前は社の顔、最後まで戦えよ」 社高校の号泣マネジャー、SNSで感動呼ぶ 甲子園出場決め「感情が爆発」

■創業70年を超える球児の「定宿」
 決勝戦の8月22日、「歓迎 下関国際高等学校 硬式野球部」と記したホテル玄関先の立て看板には、付箋や便箋につづられた大量のメッセージがあふれた。選手たちはメッセージを横目にバスへ乗り込み、決戦の地へと向かった。
 中寿美花壇はもともと料理旅館として創業して70年を超えるホテルだ。長年、甲子園の出場チームを受け入れ、過去には強豪の二松学舎大学付属や沖縄水産も来たことがある。約30年前から高野連が一括して宿舎を予約するようになってからは毎年、山口県代表を受け入れている。
 ホテルの3代目代表北垣博規さん(42)によると、コロナ禍に入って1千万円以上をかけて抗菌コーティングや除菌のための機械を導入。「感染者を出さずに終えられたことが何よりほっとした」と話す。
■優勝候補筆頭を破って…
 大会で下関国際は次々に勝利を重ね、準々決勝で優勝候補筆頭の大阪桐蔭を破って話題になると、看板には一気にメッセージが増えた。
 「決勝戦も諦めない気持ちで頑張って」「夢と希望をありがとう」「鳥肌が立つほど感動しました」。子どもの字で書かれたものや、イラストを描いたもの、長文で感動を伝えるものなど、さまざまなメッセージが集まった。
 選手たちもメッセージを読んでいたという。北垣さんは「地元から遠く離れて不安でいっぱいだったと思う。メッセージで地域の人が応援してくれていると知って少しでも力になったと思う」と笑顔を見せた。
 決勝戦後、ホテル前には多くの地元住民が集まり、大歓声で選手らを迎えた。メッセージは帰り際にまとめて渡し、山口県に持ち帰られたという。

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