好みのコーヒーぴたりと診断 イエス・ノー選択式、女子大生が宝塚の専門店と連携し考案 注文迷う客から好評
2022/10/27 05:30
お客さんに「コーヒー診断テスト」を勧める武庫川女子大学の学生=宝塚市仁川北3
あなたにぴったりのコーヒーはこれ! 武庫川女子大学(兵庫県西宮市池開町)の学生が質問に「イエス」「ノー」で答えていくと、自分に合うコーヒー豆が分かる診断テストを作った。専門店と取り組む産学連携授業の一環で、注文を迷う客からの評判も上々だという。(中川 恵)
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連携するのは「ソットコーヒーロースター宝塚仁川店」(同県宝塚市仁川北3)。同店で提供するドリップコーヒーは6種類。浅いりの北欧式焙煎(ばいせん)で提供するため、みずみずしい甘みのある味が楽しめるという。
受講する学生10人は店舗でコーヒーのいれ方や接客を学んだ後、コーヒー初心者に魅力を伝える方法を考えた。
テストを提案したのは2年の菰淵佳歩さん(19)。「苦くてコーヒーが飲めず、自分がコーヒーを飲む際の参考にしたくて」
学生らは試飲をし、豆の特徴を学んでテストに反映した。項目は「普段よくコーヒーを飲む」で始まり、「紅茶が好きだ」「カフェインが気になる」「コーヒーは大人なイメージ」など九つ。それぞれにイエスかノーを選んで進むと「グアテマラ」「台湾ゲイシャ」など同店で提供する六つの豆のどれかにたどり着く。
例えば「普段よくコーヒーを飲む」をイエス、次の「新しい味に挑戦したい」もイエス、さらに「酸味が強いほうがいい」もイエスにすると、ぴったりなのは「コロンビア ウシュウシュ」となった。
10月中旬、来店者へメニューとともにテストを渡した。注文時に参考とするだけでなく、コーヒーを待つ間にも楽しんでいた。店長の尾宮明莉さん(24)は「これからコーヒーを好きになる世代に響く企画だと感じた」と話した。
同店ではほかにも学生の提案で、コーヒーフィルターを飾り付けたり、お店の情報をインスタグラムで発信したりもした。