35年間営業のジャズ喫茶「ベイシー」、常連客ら「最後のコーヒー」満喫 尼崎、29日閉店
2022/10/27 05:30
入り口横にレコードが並ぶジャズ喫茶「ベイシー」=尼崎市長洲本通1
JR尼崎駅南で35年間親しまれてきたジャズ喫茶「コーヒー&ジャズ ベイシー」(兵庫県尼崎市長洲本通1)が29日に閉店する。常連客らが訪れ、名残惜しそうに「最後のコーヒー」を味わっている。
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ベイシーは1987年10月20日、ジャズ好きの建設会社社長、中井康勝さん(83)が開いた。大阪や神戸の中古レコード店を巡って45~68年ごろの音源を買い集め、その数約4千枚に上る。店名は米国のジャズピアノ奏者「カウント・ベイシー」から取った。
水仕事のため、普段は店内でCDを流すが、リクエストがあれば「心臓の鼓動のような4ビート」のレコードに針を落とす。店内でゆっくり過ごす人が減り、経営上の理由から閉店を決めた。「やめないでとの声をもらうし、私もつらいです」と中井さん。
午前9時~午後5時。ベイシーTEL06・6482・8320
(中川 恵)