姫路女学院高、米の中高一貫校と提携 双方で卒業資格取得可能
2021/03/24 05:30
米の中高一貫校と提携を結んだ姫路女学院高=姫路市豊沢町
姫路女学院高校(兵庫県姫路市豊沢町、4月に中学校も開校)はこのほど、米東海岸の中高一貫校「プロビデンス カントリー デイ スクール(PCD)」と姉妹校の提携を結んだ。今年秋には、双方の卒業資格を取得できるプログラムを新設。学業成績基準などを満たした修了生は、PCDのパートナーとなっている全米18大学に推薦で入学できる。姫路女学院高によると、同様の取り組みは兵庫県内で初めてという。(安藤真子)
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生徒の選択肢を海外にも広げるのが狙い。1923年創立のPCDは大学進学率100%を誇り、全米学校評価機関NICHEの格付けでトップレベルの評価を受ける。
新設する「デュアル・ディプロマ・プログラム」は原則高校1年秋から2年間のカリキュラムで、参加時に英検2級を取得している必要がある。PCDの授業はオンラインで受講。放課後などのほか、一部については姫路女学院高の授業中に別室で受けることもある。単位の相互認定などの枠組みは既に決まっている。
選択できる科目は外国文学からプログラミング、金融まで幅広い。授業によってはリアルタイムで配信し、PCD生と英語でのディスカッションも予定する。希望者は現地の交流プログラムに参加したり、PCDに留学したりすることも可能という。
1期生の対象は新1、2年生。既に募集を始めており、姫路女学院高の学費とは別に約150万~200万円が必要となる。PCDの学費は今後、変動する可能性もあるという。
外務省から官民人事交流で派遣され、同高の運営法人で学園長を務める山田基靖さん(38)は「生徒たちには自身の将来を見据え、国内外どちらの大学に進学するのが合っているかをよく比較して考えてほしい」と話す。
また姫路女学院高はこのほど、南米パラグアイの私立学校「日本パラグアイ学院」とも姉妹校提携を結んだ。幼稚園児から高校生まで、日本にルーツを持つ子どもら約350人が通っており、オンラインでの交流や留学生の受け入れを検討している。
姫路女学院高TEL079・224・1711