兵庫の皮革、ビームスとコラボで新商品 洗練されたデザインの服、靴、小物 12月から販売

2021/11/08 05:30

「ひょうごレザー」を使用したバッグや靴。Tシャツやハーフパンツも革製だ=姫路市南駅前町

 兵庫県産皮革のブランド確立を目指す県皮革産業協同組合連合会(兵皮連、姫路市)と大手セレクトショップ「ビームス」の一部門「ビームスジャパン」が連携し、双方が品質を認めた「ひょうごレザー」でバッグや靴、小物を製作した。洗練されたデザインで、自宅で洗える洋服もある。12月1日から東京、京都で販売する。(上杉順子) 関連ニュース 「播州織」テーマに商品開発 「ビームス」と西脇市内8事業者が連携 【写真】よく見ると魚が隠れている「アー魚イル」柄 播州織マスク、コロナを撃退 独自の加工で99.9%以上除去


 姫路市とたつの市には皮革工場が集積し、県内でなめされる成牛革は国内シェアの8割を占める。兵皮連とビームスは、県内でなめし、排水などを適正に処理した革を「ひょうごレザー」と命名。ロゴ制作などで昨年度から連携する。今回は、普段から使いやすい12種27商品を用意した。
 3サイズあるポーチや、レジ袋をモチーフにした手提げバッグは、スムース革とクロコの型押し革を合わせ縫った「両A面」仕様。手提げバッグには裁断時に出た端材製のポーチを付けるなど、なるべく無駄を減らして環境問題にも配慮した。Tシャツとハーフパンツは自宅で手洗い可能。布の裏地が付いており、着心地もいいという。
 連携プロジェクトで実行委員長を務める兵皮連の中嶋幹夫さん(66)は「誰もが自然に持てそうで、革の良さも強調されている。われわれタンナー(なめし革業者)にとっても、良い物に仕上がった」と自信を見せる。
 A4サイズポーチ1万1千円、手提げバッグ3万7400円など。来月1日から、東京・新宿の「ビームスジャパン」と、京都・烏丸御池「新風館」内の「ビームスジャパン京都」前ポップアップスペースで販売する。

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