福祉施設に入居中なら「いきいき通販」　高齢者向け日用品など５千点を販売　外出自粛で注文２０倍に

　通販会社「ワンステップ」（兵庫県姫路市北条口２）が、福祉施設で暮らす高齢者らを対象に展開している通販サービスが好調だ。背景には新型コロナウイルス禍による外出自粛や面会制限があったといい、感染拡大前に比べて注文数は２０倍にも上っているという。 関連ニュース 世界最高齢のプログラマー、世界を駆ける　８０代で高齢者向けアプリ開発 シニア女性向けブランド創設　明るい色で「自然体のおしゃれ」　西宮のトリニティ ８０歳の介護士、特養での介助てきぱきと「毎日どうやって喜んでもらおうか考える」

　「いきいき通販」と銘打ち２０１７年から始めたサービスは、約５千点の食料品や日用品、医薬品などを扱う。利用者はカタログから希望の商品を選び、施設が専用の注文票でまとめてオーダーすると、１人分ずつ包装されて届く。
　カタログでは商品が一目で分かるよう写真を大きく載せ、活字による説明は最小限にとどめた。食品も少量から注文でき、小食の高齢者にも利用しやすい。
　「会計処理も利用者ごとで便利」「よく買う商品ばかりで安心する」などと好評で、現在、全国２千施設以上が利用している。同社の橋本昌彦社長は「施設スタッフの負担減のために始めたサービスで、成果があったとすればうれしい」と話した。
　同社カスタマーセンターＴＥＬ０５７０・０４２・５５５（平日午前９時～午後５時）
（森下陽介）