経済
シニア女性向けブランド創設 明るい色で「自然体のおしゃれ」 西宮のトリニティ
介護用品のレンタルや、シニア向け衣料の企画・販売を手掛けるトリニティ(兵庫県西宮市)は、60~70代の女性向けファッションブランド「YOUKA(ヨウカ)」を立ち上げた。鮮やかな色合いが目を引くブラウス、カーディガンなどで、年齢別の体形データを基にウエストや肩口のラインを調整し、「年齢を重ねたから似合う自然体のおしゃれ」を提案する。(塩津あかね)
同社は2006年1月設立。従業員11人。介護用品の販売とレンタルを展開する一方で、13年からは高齢者向け衣服のネット販売にも取り組む。
ただ、高齢者からは「シニアの服はデザイン的にいまひとつ」という声が多かったため、色彩豊かな洋服の製造を企画した。
多彩な着こなしが評判の大阪府在住のインスタグラマー、KEIKOさん(71)にアドバイザーとして参加してもらい、赤、青、黄、ピンク、緑の5色のブラウスを完成させた。
ミセスの洋服の多くは、40代の体形をベースに仕立てるが、年齢を経ると、腰回りや背中に肉が付きやすい半面、肩の周りは小さくなりがちという。
そこで60~70代の体形を再現した胴体模型を製作し、ウエストに余裕を持たせて背中にギャザーを入れ、肩にはタックを施すなど、シャープなラインを演出した。
色とりどりのベスト、カーディガンなどもそろえた。同社のオンラインストアで16アイテムを取り扱う。価格は1万2千~1万5千円。
祖父母の名前からブランド名を付けたという添田優作社長(43)は「ウエストに合わせて、大きめの地味な服を仕方なく着ているシニアは多い。明るい色で、気持ちも前向きになってもらえれば」と話している。トリニティTEL0798・56・7347