バレンタイン商戦「自分チョコ」高級志向に 海外ブランド人気、男性も品定め
2022/02/04 05:30
会場で特に人気がある海外ブランドのチョコ。パッケージも華やかで目を引く=姫路市南町、山陽百貨店
自分へのご褒美に高級チョコレートはいかが-。14日のバレンタインデーに向けた商戦が熱を帯びている。新型コロナウイルス禍で日常生活が制限される中、自分向けの需要は年々増加しており、兵庫県姫路市内の商業施設では「自分チョコ」の専用ブースを設けたり、高価な商品を充実させたりと工夫を凝らす。売り場では女性客だけでなく男性客も熱心に品定めをしている。(森下陽介)
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JR姫路駅直結のピオレ姫路では、今月1日から6階ピオレホールで国内外の26ブランドを集めたキャンペーン「アトリエショコラ」を展開。仏の高級専門店「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」や、ベルギー王室御用達という老舗ブランド「マダム・ドリュック」など、宝石箱のような入れ物に入った1個500円以上の高級品がずらりと並ぶ。
担当者によると、昨年は自分用として複数購入する客が増え、14日の本番前に在庫がなくなる商品もあったという。今年も初日の売り上げは昨年の1・5倍で、1日目で売り切れる商品もあったという。
チョコとクッキー計4箱を購入した姫路市の会社員(31)は「全部自分用。普段は手が出ない高級品を味わうイベント。夫へのプレゼントは別に買いに来ます」と満足そうだった。
姫路駅前の山陽百貨店では、6階催し会場で「バレンタイン ショコラマルシェ」を展開。マカロンが有名な仏のブランド「ピエール・エルメ・パリ」や、ベルギーの「ゴディバ」「ピエール・マルコリーニ」など50ブランドを集めた。その場で食べられるジェラートの販売ブースも設け、スイーツ全般を楽しむイベントと位置付けている。
「例年は千~2千円の商品が人気だが、コロナ以降は3千~5千円の価格帯から売れていく」と百貨店の担当者。特に海外ブランドが人気といい「コロナで旅行もできず、特別感を求める人が増えているのでは」と話している。
いずれのキャンペーンも14日まで。出店ブランドは両施設のホームページに掲載されている。