「夜の女王」一夜限りの生　５年前から愛情注ぐサボテン初開花　姫路

　年に１度、一夜限りで開花するサボテン「夜の女王」が、兵庫県姫路市の箭吹（やぶき）美恵子さん（７８）宅で純白の大輪を咲かせた。５年前から丹精し続け、今年初めて花が開いた。近隣住民約１０人も開花の瞬間を見逃すまいと駆け付け、かれんな花に見とれていた。 関連ニュース 「こんなに咲いたの初めて」サボテン１株からなんと１６輪　３０年もの丹精に応えた！？ ２年間保管していた竹チップ、動かしてビックリ！　中からカブトムシの幼虫５００匹超 食虫植物「ネペンテス・トランカータ」、世界記録上回る大成長！　兵庫県立フラワーセンター

　南米原産でサボテン科の中で花は最大級とされる。箭吹さんは知人から１株を譲り受け、水を与えながらつぼみに語り掛けるなど、愛情を込めて育ててきた。
　午後７時ごろからゆっくりとつぼみが開き始め、約２時間かけて直径２５センチほどの３輪が満開に。箭吹さんは「想像以上にきれいで神秘的。開花をにぎやかに見守られて、サボテンも喜んでいるはず」と話していた。（森下陽介）