特別公開、姫路城の小天守や渡櫓 「夢を追った」幕末の志士描いた映画のロケ地エリアも

2022/07/15 05:30

乾小天守の最上階から南を望むと、左に大天守、三の丸広場の向こうに大手前通りが見える=姫路市本町(撮影・大山伸一郎)

 世界文化遺産・国宝姫路城(兵庫県姫路市本町)で、普段は非公開のエリアに立ち入れる特別公開が、15日から始まる。2021年公開の映画「燃えよ剣」のロケにも使われた「東小天守(こてんしゅ)」や「ロの渡櫓(わたりやぐら)」など5カ所を公開。いつもは見られない角度から大天守を眺められ、築城当時の構造が残る建築を見学できる。 関連ニュース 大天守の“殿”不在の謎 しゃちほこは全て雌? 姫路城 「こんなお城で撮影でき光栄」星野源さん、高橋一生さんらが姫路城で映画ロケ なぜ大空襲で姫路城は無傷だったのか 奇跡の歴史を探る

 姫路城は「連立式天守」と呼ばれ、大天守と3棟の小天守が四隅にあり、それぞれを渡櫓でつないでいる。今回、公開されるのは小天守2棟とイ、ロ、ハの渡櫓。このうち、乾(いぬい)小天守と東小天守を結ぶロの渡櫓は全長約30メートルあり、城内の櫓で最長。中央部分の床は築城当初のものが残っているという。
 乾小天守の最上階は眺望を意識して窓に格子がなく、連立式天守の構造を一望できる。
 特別公開は8月31日まで。入城料のほかに観覧料(大人500円)が必要。市姫路城管理事務所TEL079・285・1146
(山本 晃)

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ