クラフトビール「空白区」に醸造所続々と ホップの苦み、ベリーの酸味…城下町で磨く個性
2022/07/19 19:00
姫路初のクラフトビールを完成させた池内正雄さん(中央)ら=姫路市苫編
兵庫県姫路市中心部に今夏以降、クラフトビールの醸造所が相次ぎ誕生する。19日には、市内初の醸造所として、世界文化遺産・国宝姫路城の別名、白鷺城にちなんだ「イーグレブルワリー」が同市苫編にオープン。姫路のご当地ビールの先陣を切り、世界市場を見据えて羽ばたき始めた。
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バー経営の池内正雄さんと、日米でクラフトビール造りの経験を積んだ入山航さんが開いた。アメリカンスタイルのビールに特化し「飲みやすくきれいな味」(池内さん)を目指す。ホップの苦みとフルーティーな香りが特長の商品に加え、5種類のベリーを使って酸味を利かせたビールなどを定番商品にした。缶ビール(350ミリ、550円など)として販売するほか、醸造所内のバーカウンターで味わうこともできる。
個性を競う小さな醸造所が全国に増える中、これまで姫路は「空白区」だった。イーグレに続き、水産練り物製造販売のハトヤ(姫路市北条口5)は本店隣に「姫路鳩屋麦酒」、たつの市出身の宮崎隼人さんは姫路市久保町でレストランを併設した「フリー・スピリッツ・ブリューイング」の開設準備を進めている。姫路城そばで営業中の飲食店「コガネ」も店内に醸造設備を導入する。いずれも夏から冬にかけて仕込んだビールの一般販売を始める予定で、地域を盛り上げようと連携を始めた。
池内さんは「各醸造所が切磋琢磨し、レベルを高めていきたい」と話す。営業は午後3時~午後8時。(段 貴則)