魚料理や練り物と相性ピッタリ、クラフトビール3種類 造ったのはかまぼこ屋の社長さん
2022/10/26 05:30
練り物に合うクラフトビール「姫路鳩屋麦酒」を造った松本敏郎社長=ハトヤ
かまぼこ屋さんの社長が自ら醸造を学び、練り物に合うクラフトビールを誕生させた。水産練り物製造業ハトヤ(兵庫県姫路市北条口5)の松本敏郎社長が、本店に新設した醸造所「姫路鳩屋麦酒」で魚料理と相性のいいビールなど3種類を仕込んだ。おでんがおいしい季節を前に相乗効果を狙っている。
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同社は1946年創業。職人による昔ながらの手作り製法にこだわり、魚のすり身と刻んだ玉ねぎを混ぜ合わせたフライ商品「ハトミン」で知られる。
完成した姫路鳩屋麦酒は「オーソドックスな3種類」(松本社長)。5種類のホップをぜいたくに使った「IPA」のほか、「ヴァイツェン」は特に魚料理と相性が良く、「ペールエール」には白ブドウなどの風味を持たせた。「ゼロからのスタートだったが、胸を張れる商品に仕上がった。ほとんどのお客さんがビールと練り物を一緒に買っている」と話す。
来年初めには、姫路城など地元をイメージした銘柄も追加する。ハトヤ以外にもクラフトビール醸造所が姫路で増えており、松本社長は「ビール熱を冷まさないように一緒に盛り上げていきたい」と話している。
本店や公式オンラインショップなどで取り扱う。1本(330ミリリットル)660円から。本店では量り売りもする。同社TEL079・223・7774
(段 貴則)