かばんや巾着 通園、通学に役立てて 児童養護施設に寄贈 姫路の入園入学グッズブランド

2022/10/28 05:30

子ども向けの布製かばんや巾着袋などを受け取る児童たち=姫路市広畑区蒲田

 手作りの入園入学グッズのブランド「ホッペ」を展開する「アートオブウォー」(兵庫県姫路市飾磨区清水)が、同市広畑区蒲田の社会福祉法人「あいむ」に、同ブランドの布製かばんや巾着袋計1300点を寄贈した。温かみのあるデザインが人気で、同法人が運営する児童養護施設など6施設の子どもたちに届けられる。 関連ニュース 【写真】昨年のコラボグッズで販売されたレッスンバッグ 田んぼ覆う1・1万枚の巨大パッチワーク 播州織キルト作家を追悼 小学生がデザインから縫製まで 「西小タータン」の巾着袋販売


 インターネット販売のみの同ブランドは、全て国内生産で小学校の6年間使用できるほど丈夫という。特に製品の品質管理に力を入れており、キルト生地のわずかなほつれやミシンで付いた細かな傷があるだけでも販売を控えている。
 商品として販売しない製品を有効活用してもらおうと、同社は昨年、あいむへ約1800点を初めて寄贈。その一部は県内の他の児童養護施設にも送られた。
 寄贈式では、同社の吉田和民社長や同法人の吉田隆三理事長のほか、施設の児童2人も出席。鮮やかな色使いのレッスンバッグやランチョンマットなどを前に興奮した様子の子どもたちに、吉田社長は「これだけ喜んでもらえると本望。今後もこの取り組みを継続したい」と話した。
 赤い水玉模様の巾着袋がお気に入りという小学4年の女子児童は「テントウムシみたいでかわいい。大事な物を入れて使いたい」と目を輝かせた。(森下陽介)

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