季節外れ…動物の仕業?植えていない「真夏の果実」収穫 姫路・網干の休耕田

2022/10/30 05:30

季節外れのスイカを見つけた福尾耕作さん=姫路市網干区福井

 朝晩の冷え込みが強くなりつつある今月下旬、兵庫県姫路市網干区福井の休耕田で、植えてもいない「真夏の果実」が収穫された。直径20センチ以上の薄い緑色で、特産の「網干メロン」にしては大きすぎる。中の果肉は真っ赤。食べてみると、間違いなく「スイカ」だった。 関連ニュース 夏休みに食べたスイカの種か、10月なのに?! 学校の中庭に季節外れ「ど根性スイカ」 「ど根性メロンや」 アスファルトから網干メロン? 歩道で花咲かせ、実も ゴーヤーの苗を植えたはずが、つるをたどると…カボチャ!? 背景にウリ科特有の事情が

 畑を管理する福尾耕作さん(71)=同市=が異変に気付いたのは今月中旬。雑草の処理のためトラクターを運転していると緑色の実が目に入った。1個だけと思いきや、大小10個が見つかった。
 切ってみると赤い果肉がぎっしり。皮にしま模様こそないものの、甘くてみずみずしい普通のスイカだった。ただ、なぜこの時期に、植えてもいない場所に実がなったのか-。
 市農業振興センターの担当者は「夏に別の場所でスイカを食べた動物がふんをしたのでは」と推測。「まだ日中の気温は高く、実がなる可能性はあります」と話す。福尾さんは「長年農業をやっているがこんなことは初めて。近所にお裾分けする」と喜んでいた。(森下陽介)

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