兵庫県小野市昭和町の小野特別支援学校の中庭に季節外れのスイカが実った。夏休みに食べたスイカの種が人知れず芽吹き、実を付けたという。職員らが「ど根性スイカ」と名付け、生命力の高さに感心している。
同校によると8月、職員が持参したスイカを、生徒らが食べた。はき出した種が中庭に落ちたとみられ、10月初旬の気温の高さもあり、同月中旬には直径15センチほどに実が育った。
校内で注目を集めていた「ど根性スイカ」だったが、生徒が持ち上げた際につるが切れてしまったといい、今は冷蔵庫に保存している。
「切ってちゃんと赤くなっていたら、みんなで食べようと思います」と話すのは同校の三浦園子教頭(52)。「だんだん寒くなっても変わらず育っていた。毎日見る度に元気をもらえました」と笑顔で振り返っていた。(杉山雅崇)