寒風で甘さ、うまみ凝縮 切り干し大根作りピーク 加西
2021/01/22 05:30
寒い中で切り干し大根作りが続く。切った大根を1枚ずつ広げていく=地域活動支援センター「庵ノ上」
兵庫県加西市朝妻町の地域活動支援センター「庵(あん)ノ上」で、切り干し大根作りがピークを迎えている。スタッフや利用者が畑で育てた聖護院大根を天日干しし、寒風にさらして甘さやうまさを凝縮させている。
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同センターが発足した6年前から毎年冬に、昔ながらの手作りで生産している。甘みの強い聖護院大根を短冊に切り、2日ほど天日に当てて乾かした後、蒸して軟らかくする。その後、天日に干してしっかりと乾燥させて仕上げる。生産は2月中ごろまで続く。
作業はスタッフや障害のある利用者が談笑しながら進める。それぞれができることに取り組み、切り干し大根作りの横で調理の勉強をする利用者もいる。
NPO法人「庵ノ上」の初田毅理事長は「みんな楽しく取り組んでいる。切り干し大根は料理にするのはもちろん、そのままおやつやおつまみにしてもおいしい」と話している。
同センターは毎週金曜午前11時~午後1時、市役所1階で切り干し大根や野菜などを販売している。22日は休み。(小日向務)