“今更聞けない”効果的な手洗い 看護師に聞く 指の間、手首も忘れずに

2021/03/01 07:00

ポイント(1)指の間を洗う

 兵庫県を含む6府県で新型コロナウイルス緊急事態宣言が2月末で解除されたものの、引き続き徹底した感染対策が必要だ。そこでマスクやうがいと共にシンプルかつ効果的な予防法が「手洗い」。既に、さまざまなメディアで紹介されて久しいが、もう一度、医療現場の最前線で働く北播磨総合医療センター(小野市市場町)の看護師に、“今更聞けない”効果的な手洗いの方法について聞いた。(杉山雅崇) 関連ニュース マスクと手洗いどちらが先?帰宅後のスマホ画面は? 日常でできるコロナ対策 「手に触れる物はすべて汚染している」 ドアノブの危険性指摘 A型インフルは2時間で99%減 付着した特定ウイルス減らす手袋

 話をうかがったのは、同センター感染対策室副室長の松本千明さん。院内感染の防止などを担う「感染管理認定看護師」の資格を持つ。
 ポイントは、「くまなく丁寧に洗う」ことだ。手のひらと手の甲を洗うのはもちろん、指の間もしっかり両手を合わせ、汚れを落とす。
 指先も同様だ。片手の指を、もう片方の手のひらの上で回すように動かす。親指と手首も、手でつかむようにして洗う。
 石けんの洗い流しにも時間を取る。最後に手を拭くときは「ごしごし」とタオルや紙を動かしてはいけない。
 「抑え拭き」と呼ばれる方法で、タオルを動かさずに水分を吸収させる意識を心掛ける。新型コロナの影響で、増えている手洗いの回数。この拭き方で肌の負担が軽減され、手のかぶれが防げるという。
 全て合わせて、かかった時間は40秒程度。松本さんは「手洗いは、コロナ対策の基本。家庭でも丁寧な洗い方をしてもらえれば」と呼び掛けている。

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