キッズ踏み台販売好調 「持ち手」や色工夫、自発的な手洗い狙う 加西のメーカー
2021/05/28 05:30
販売好調な子ども用の踏み台「キッズステップティナ」=加西市中野町
インテリア家具メーカー「市場」(兵庫県加西市中野町)が製造、販売する子ども用踏み台「キッズステップティナ」の売れ行きが好調だ。新型コロナウイルスの感染予防で、手洗いやうがいの励行などが求められる中、洗面台に手が届きづらい子どもたちの利用を見込んだ。半年で約3千点を販売し、生産が追いつかず、予約が800件入っているという。(小日向務)
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高さと幅が30センチ、奥行き32・5センチ。三角おむすびのシンプルな形にすることで、従来の踏み台から2割軽い重さ2・85キロに。子どもが自ら運びやすいように「持ち手」を付け、自発的に手洗いなどをするきっかけづくりも狙っている。
色は、クラシックブルーやラベンダーピンクなど流行の5色を用意。形と合わせて、雑貨やおもちゃのようなかわいらしさや遊び心も強調している。
同社は昨年2月、「成長に伴って変化する生活スタイルに対応できる」ことをコンセプトに新しいシリーズの開発をスタート。その時期に同ウイルスの感染が広がり、「ティナ」の開発を始めた。椅子やハンガーなどの子ども用家具も製品化し、好調という。折り畳み式の踏み台も開発している。
同社開発課の保科真喜子さん(26)は「子どもに好まれ、親にも認めてもらえる色を選んだ。コロナ禍による巣ごもり需要を見込んだが、予想以上」と喜ぶ。
4400円。同社のショールームやネットストアなどで販売。同社TEL0790・49・0034