子ども服メーカーのファミリア(神戸市中央区)が9月1日、兵庫県西宮市の阪急夙川駅近くに認可外保育園を開く。英語やアートなどのカリキュラムに加え、服のセンスや創造力を磨く「服育(ふくいく)」を独自の方針に掲げる。保育料は月22万円(1~2歳)と高額だが、教育熱が高い阪神エリアで注目を集めている。
同駅から北東約400メートルのマンション1階(約180平方メートル)に開設し、1歳から就学前までの子どもが対象。保育ルームに加え、本を読んだり絵を描いたりする「ホール・アトリエ」を備える。昨春の東京都港区白金台に続く2カ所目の開園に、岡崎忠彦社長は「教育熱心な地域で近くに公園もある。関西でやりたい思いが強かった」と話す。
アパレルメーカーならではの教育方針が「服育」。あえて制服を設けず、子どもに服装をコーディネートさせることで「色や着心地で服を選ぶ楽しみを知ってもらいたい」と岡崎社長。英語▽アート▽ボディコーディネーション▽表現ワーク-などの各カリキュラムには専門のプロが監修し、寝具や食器などは同社製品を使用する。
定員35人。月額保育料(週5日)は、1~2歳=22万円▽3~5歳=16万5千円-と高額だが、7~9月に西宮市などで開く計32回の体験会・説明会はいずれもほぼ満席。今後も追加で説明会を開く予定という。ファミリア プリスクール夙川TEL0798・78・6851
(斉藤絵美)