英語で「オーロラ見える?」 小中生が宇宙ステーションと無線交信
2021/08/13 05:30
宇宙に向かって質問を投げかける参加者ら=小野市浄谷町
「国際宇宙ステーション」(ISS)と子どもたちがアマチュア無線で交信する「ARISS(アリス)スクールコンタクト」が11日夕、兵庫県小野市浄谷町のひまわりの丘公園で開かれた。会場には大型の無線アンテナが設置され、ISSが上空を通過するタイミングで会話を行い、14人の児童生徒が米国人宇宙飛行士と宇宙での生活や思いなどを聞いた。
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米国航空宇宙局(NASA)による教育広報活動の一環。小野市を拠点に活動する「ボーイスカウト小野第1団」が、設立40周年を記念して企画した。実現には、アマチュア無線に詳しい同団の足立太郎さん(49)が尽力。アマチュア無線団体の協力を受け、北播磨では初めての開催となった。
当初は日本人宇宙飛行士の星出彰彦さんと交信する予定だったが、業務の関係で米国人のロバート・シェーン・キンブローさんに変更となった。
午後5時すぎ、ISSが小野市上空400キロに差し掛かったタイミングで、交信が始まった。宇宙から明瞭な音声が伝えられると、参加者からは笑顔があふれた。
子どもたちからは英語で「宇宙からオーロラは見えますか」「宇宙飛行士を目指したきっかけは」などと質問が飛んだ。はるか上空のキンブローさんは「見えますよ」「宇宙戦艦ヤマトの影響を受けました」と丁寧に答えを返していた。
質問した女児(10)は「宇宙から声が聞こえてすごいと思った。天文学者になりたい」と夢を膨らませていた。(杉山雅崇)