東京五輪で着用　田中希実のユニホーム展示　小野市役所

　東京五輪陸上女子１５００メートルで８位入賞を果たした兵庫県小野市出身の田中希実（２１）＝豊田自動織機ＴＣ＝のユニホームが、小野市役所（同市中島町）１階に展示されている。本人の好意で、１５００メートル決勝などで着用したユニホームを出展。田中への寄せ書きコーナーもあり、快挙達成に沸いた地元が五輪の余韻に浸っている。（杉山雅崇） 関連ニュース 「あんな言葉、なかなか出てこないよ」　記者もうなった“走る詩人”田中希実語録 田中希実「地元からの応援の気持ちと一緒に、少しでも長く」　小野市役所訪問、五輪８位入賞を報告 頭の中で「優勝、優勝」　田中希実、理想のレースは７年前の全中

　田中は、女子５０００メートルと１５００メートルに出場した。５０００メートルは予選で敗退したが、１５００メートルでは予選、準決勝で日本記録を連続更新。中距離日本勢では９３年ぶりとなる決勝進出を決めた。決勝でも４分を切る快走を見せ、同種目では日本人初の入賞を果たした。
　ユニホームが展示されているのは、同市が７月から開催している同市出身の田中や、２００８年北京五輪代表の小林祐梨子さんらを紹介する企画展「たすきつなぎ展」。田中が着用した五輪陸上日本代表のユニホームのほか、大会で使用した「ＪＡＰＡＮ」とプリントされたバッグも並ぶ。
　新たに設置された市民からの寄せ書きコーナーには「感動をありがとう」「小野市のホープ、すごい！」などと温かいメッセージが記され、五輪での活躍をたたえている。寄せ書きは後日、田中の元に届けられる。
　企画展は３１日まで。平日午前８時４５分～午後５時１５分、土曜午前８時４５分～正午。入場無料。同市観光交流推進課ＴＥＬ０７９４・６３・１０２７