旧国鉄ディーゼル車「キハ40形」運行実現を 北条鉄道がネット寄付募る

2021/09/01 05:30

北条鉄道が導入するキハ40形車両(北条鉄道提供)

 北条鉄道は、旧国鉄時代に製造されたディーゼル車「キハ40-535形」を導入する経費の一部をまかなうため、1日からクラウドファンディング(CF)で協力を求める。車両基地内での運転体験や、助手席側での乗車体験、製作予定のオリジナル写真集など鉄道会社ならではの返礼品を用意する。 関連ニュース 旧国鉄時代の「キハ40形」 希少な「白青」で走行へ 北条鉄道 「運転士になりたい」入社1年で夢かなう JR東海の保線担当、北条鉄道に転職 地方私鉄から熱烈オファー!「モテ期到来」の「キハ40形」3つの魅力

 1977年から製造されたキハ40形はかつて全国各地で走っていたディーゼル車。新型への切り替えで、運行車両は減少しており、特にJR東日本管内ではほとんど残っていないという。JRからの購入を決めた北条鉄道は、新たな車両確保で安定運行につなげるとともに、鉄道ファンを呼び込み、観光振興にもつなげたい考え。運行開始は来年3月を見込み、JR東日本で走っていたカラーリングのまま走らせるという。
 兵庫県加西市が運搬費用や購入費、改造費など計2600万円を助成するが、独自に費用を用意するため、CFの実施を決めた。CFサイト「レディーフォー」を利用し、寄付額は5千円から。額に応じて返礼品が用意される。10月29日まで。同社TEL0790・42・0036
(小日向務)

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ