加西市の複合商業施設事業 24時間営業のスーパーとホームセンター出店へ

2021/11/09 05:30

複合商業施設の完成イメージ図(ライフイノベーション提供)

 兵庫県加西市北条町東高室に、24時間営業のスーパー「ハローズ」(本社・広島県)やホームセンター「ジュンテンドー」(島根県)が出店することが決まり、両社や加西市、東高室地区などが事業の概要を発表した。事業面積約4万平方メートルの複合商業施設で、来年5月から順次オープンする。(小日向務) 関連ニュース 【写真】複合商業施設の建設予定地 「アリオ加古川」オープン 加古川市とイトーヨーカ堂など協定 とれたて海の幸たっぷり「漁連の魚屋」、加古川にオープン 三田に続き2店目


 会見は10月下旬に開かれ、両社や、地区住民たちでつくる「東高室次世代へのまちづくり協議会」、地区、市、開発業者の代表らが出席、事業を説明した。
 計画では、ライフイノベーション(大阪市)が開発を担う。東高室交差点の東側で造成を進めており、南北の2区画に分割。間に道路を建設し、南区画は近く施設の建設に着手する。
 南区画には、165台分の駐車場を備え、ハローズが出店。同社の佐藤利行社長は「24時間営業で、新たな利便性を提供したい」とし、地域の食育やフードバンクなどへの協力も明らかにした。ほかに2店舗が出店を見込む。
 一方、北区画は現在、法的な手続きを進めており、ジュンテンドーが市内の現店舗から移転する。現店舗は約千平方メートルといい、同社の飯塚正社長は「大型店の開店が長年の懸案だったところに、この話をいただいた。4倍以上の店舗としたい」と説明した。1年後の開店を目指すという。
 同地区では2017年、住民たちが同協議会を設立。同市の協力を得て、地区内で商業、工業、農業、住宅ゾーンなどまちづくりの方針をまとめた。同地区は約200戸、730人が住む。同協議会の松尾義三会長は「緩やかだが人口が減っている。子どもたちが将来、地域に残ってくれるために計画をつくった」とし、「加西全体の活性化につながってほしい」とも話した。
 加西市の西村和平市長は事業の進行を喜び、「これからも地域ごとの中心拠点の整備を進めていきたい」と意欲を示した。

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