斎藤知事「休みながら働く」北播磨でワーケーション 地域住民と交流深める
2021/12/16 05:30
森に囲まれたホテル「エーデルささゆり」で執務する斎藤元彦知事=兵庫県多可町
兵庫県の斎藤元彦知事が県内各地を訪れ、リモートで執務する「ワーケーション知事室」が14、15日、多可町と西脇市、三木市で初めて実施された。斎藤知事は同町などからリモートで勤務し「休みながら働く」という新しい生活様式を発信。北播磨の地域住民と交流を深めた2日間を追った。(伊田雄馬)
関連ニュース
「自分がワクワクする方へ」東京でのキャリアを手放し、長野県小海町で新たな挑戦をする女性が「住むのはどこでもいい」と語る理由
ワーケーション、中小企業向けに拠点 神戸のコンサル事業者 北海道と鹿児島、既存の建物を活用
ワーケーション、デジタルノマド…新しい働き方を学ぶ 環境整備進める洲本の複合施設、理解促進へイベント
〈14日〉
午前9時半 エーデルささゆり(同町八千代区中野間)で執務をスタート。最初の仕事は県庁とのオンライン会議。
同10時45分 地域住民とのミーティングを開催。酒米農家や移住者ら21人と意見を交わす。播州織生産者との対話では「その服かっこいいですね」とコートを借りる一幕も。
午後0時20分 マイスター工房八千代(八千代区中村)に到着し、藤原たか子施設長とグータッチ。昼食に舌鼓を打つ。巻きずしにしょうゆをつけて「あかん!」と藤原さんにたしなめられる。職員との記念撮影では「しわが見える」とマスクを外すのを恥ずかしがった藤原さんに「日差しが強いから分かりませんよ」とフォロー。
同1時半 食後のデザートを求め、予定になかったジェラート店「wacca(ワッカ)」(同町加美区門村)へ。季節限定のウインターベリー味など3種を注文し、スマホで自撮りするなどご機嫌な表情。
同2時15分 杉原紙研究所(加美区鳥羽)で藤田尚志所長から紙すきの手ほどきを受ける。木枠を垂直に水に漬けられず大きなしわに。職員が「(自分のものと)交換しましょうか?」と提案すると、間髪入れず「お願いします」。
同2時40分 近くの杉原谷小学校を訪問。児童から歓迎を受け、6年生の教室で一緒に授業を受ける。
同4時 エーデルささゆりで再び庁内会議。
同5時半 加美区三谷の古民家で「定住コンシェルジュ」の小椋聡さん夫妻と対談し、初日の公務を終了。
〈15日〉
午前8時 エーデルささゆりからラジオ番組に生出演し、周辺の自然を散策。
同9時10分 庁内会議の後、ホテル従業員と別れのあいさつ。
同10時半 旧来住家住宅(西脇市西脇)で市民14人と意見交換会。その後は播州織工房館を訪問。スタッフが手作りの部屋飾りをプレゼントし「知事室に飾ります」と笑顔。同館を訪れるのは4回目という。
午後0時半 「カーペンターズキッチン」(同市黒田庄町岡)で昼食。
同1時40分 「醸し人九平次」の銘柄で知られる酒蔵「萬乗醸造」(黒田庄町門柳)を訪問し、意見交換。西脇市を後にし、三木市の金物メーカーへ向かった。